2011年12月6日火曜日

DVDをレンタルしに行く

年がら年中、毎晩のように夢を見ている。


夢の中で、現実の世界とほぼ同じ設定で生きていることがある。一種のパラレルワールドで、住所や人間関係などが同じで、多少違うストーリーが編まれている。その夢のシリーズを何回も見ているのだが、毎回状況はそこそこ進展しているし、回数を重ねても前回の夢をうまくつなぎ合わせて、何の支障もなくそこで普通に暮らしている。
少し厄介なのは、現実の世界と大体同じ設定の夢なので、目覚めた瞬間、あの人に言ったことが、一体どちらの世界で言ったことなのか分かりかねることだ。が、それも一瞬のことで、脳は器用に判断し使い分けが出来ている。今のところは。それに幸いにも、私は人とあまり会わないので、失敗もしていない。今のところは。


まだ、こういうのは夢としては楽なほうで、夢を見るのも夢の中で生きるのも大変な種類のものがある。夢の中で、映画のロケのような、ある「シーン」を観客として見ていたら、急に、次はあなたの番ね、と私が見ていた人たちにいとも簡単に言われ、いつの間にか交代して、私がそのシーンを演じている。
苦手なサスペンスやアクションものが多く、それでも最初は台本通りに話が進んでいるのだけれど、もうおしまい、絶対絶命のシーンになって、誰も助けに来てくれず切羽詰まったまま、恐ろしい展開になってしまうことがある。


どうしてこんな夢ばかり見るのかと思っていたら、ある日謎が解けた。ある方のブログで、実際に死んでしまったあと再び生まれ変わる、つまり輪廻転生してしまう場合、それは、レンタルショップでビデオを借りるようなものである。ショップの店員に、次の人生はこんなのはいかがと勧められるか、自分で見たいビデオを選んで、中の人物を演じるようなもんだ、ということらしい。
私の夢ばかりか、この現実も、見たい映画を借りて、ひとつの役を演じているというようなものなのかと腑に落ちた。


さて、レンタルDVDは返しに行くのが面倒ですね。輪廻転生も面倒です。
この記事を書いてから10日後に思い出したのが、ビル・マーレイの映画です。
「Groundhog Day(邦題は『恋はデジャ・ブ』)」
昔、BSで放映していたのを片手間で見ていて、映画が終わった瞬間、よく見ておけばよかったと後悔しました。レンタルしましたが、YouTubeで、ざっと見られることを有り難く思います。




最初、載せていたのは、「タイムトラベラー きのうから来た恋人 Blast from the past」です。何でこの映画が当ブログで初めて載せる映画になったのか不思議でしたが、やっと見る機会を得たところでしたので、記念においておきます。