2011年12月12日月曜日

パンの三つどもえ

かなり前のことなので、記憶間違いかもしれないけれど。


大学時代、3,4人でパンの話をしていた。その中に、同じ学部で同じサークルだった人がいて、高校の頃を思い出して、長崎弁でこう言った。朝、高校の近所のパン屋さんで、パンを買いに寄ることがよくあった、そこは、前日の売れ残りのパンが安く売られているのだけど、3個を一つに丸めて売っていた。
ぎゅっと三つを固めて、一つの袋に入れて売っていたというのだが、聞いていた方はびっくりした。かなりの人気だったらしい。今にしてコスト面から考えると、3個そのままなら大きな袋がいるだろうが、一つに丸めてなら小さな袋で済む。


ところで、その長崎弁の人だが、顔や体に影のない人だったように思う。もちろん凹凸があって、私よりずっと「くっきりはっきり」した人だった。そう、大きな声で、はっきりと長崎弁で話し、マイペースで、いつでもにこにこと自分の機嫌を保っていられるイメージが、思い出すまでもなく浮かんでくる。
印象が強いからといって、私には決してわかりやすい人でもなかった。ある日、その人が、よそのサークルのノートに何か書き付けてあるのを読んでから、やはりシュールな人だと思って、隠れて敬意を表していた。もちろん、何でも跳ね返す力が強い人だし、そんな私の秘めた敬意など丸っきり関係のない人である。まあ、その人に限らず、私の敬意なんて、誰にとっても取るに足りないもの。
そうそう、私達のサークルには日頃集まる場所もなく、つるむことなく、みんなてんでバラバラにいて、月に一回くらい学外に場所を決めて集まった。とりたてて不自然とも不便とも思わなかった。一応、音楽の関係。そんなサークルに一年生で一番乗りで入ったのが、その人だった、と聞いている。


さて、その人が当時UKロックやプログレが好きだったということとは関係ないのですが、
今年借りて見た映画の一つが、



肩の力を抜いて見られる、パロディ・ゾンビ映画です。
ホラーやゾンビが苦手なわたしでも見られました。