2012年1月18日水曜日

器屋さんと二千円札

昨日、割ってしまった器は、ギャラリー一葉さんで買った。ついこの間のような気がするが、もう何年も前のことだと思う。


ギャラリー一葉さんは小さな店舗だが、たいそうな人気で、陶芸作家の個展があると、ほとんど初日の金曜日に出てしまう。30代くらいの若い人たちが、大人買いしていくと知人から聞いた。先日の花岡隆さんの個展では、開店前から列が出来て、整理券を配るほどだったらしい。


うちは、たまにしか行かないのだが、土日を越して期間も終わり近くに寄るので、ほとんど器が残っていない。展示会をしていないときに寄ると、これまた二点欲しいところが一点しかないとかで、注文になってしまいかねない。ということで、最近はあまり展示会にも行くことがなくなり、しばらくご無沙汰している。


ギャラリー一葉さんの一葉は、五千円紙幣の樋口一葉とは関係なかったと思う。だが、お店に初めて寄ったころは、五千円札の樋口さんもお目見えから一年ちょっとで初々しいかったような気がする。樋口一葉も野口英世も借金があったとかお金遣いが荒いとか言われていたので、紙幣にするにはどうかと当時はよく皮肉を言っていた。これではお金に愛されないだろう。


紙幣というと、会費を集めているときなどに二千円紙幣をもらうと、急に気持ちがそわそわする。トランプゲームの「ババ抜き」のババが回って来たような気持ちだ。
早く使ってしまわないと、と焦るように買い物に行き、レジで無事お金を受け取ってもらえると、ほっとする。


二千円札は日銀の金庫に大量に眠っているらしい(Wikipedia)。これをもっと流通させればと思う。政府が公共事業をやって、お金は現金二千円札で払うのだ。そうすれば、みんながお金を急いで使いたがるようになっていいのではないだろうか。