2012年12月27日木曜日

病室にはiPad

この間、お世話になっている方のお見舞いに伺った。

先月突然入院されたそうなのだが、既に回復期で落ち着いていらっしゃると前もって奥様からお話を聞いていた。あとは春まで十分静養して、気候のよくなった頃に自宅に戻られる予定らしい。
それはそれで長い入院生活になるので、退屈しのぎに雑誌をお持ちしようかと思ったが、グラフィック系は飽きるかもしれず、薄い雑誌は物足りないかもしれない、総合誌は字が小さいので読み辛いかもしれない。ということで雑誌はやめにした。

こんなとき、iPadがあればいいだろうなあと思った。私は数年前に入院したことがあるが、パソコン使用の許可を得て4人部屋の病室でも、院内の何処でも使えたので退屈はしなかった。ノートパソコンを抱えて病院内を散歩がてら歩いたのも、少しは体力維持に役だったと思う。

さて、お訪ねしてみると、横になっていらっしゃったが、声も大きくはっきりしてお元気そうだった。ほっと安心した。
ふと、ベッドサイドを見ると、iPadが置かれている。

さすがだと思った。

お年は80を超えていらっしゃるが、パソコンの黎明期(それより少し前かも)から会社に導入のためにご自分で学びに行かれて、理系技術系ではないのに、仕事用のソフトまで作られたという方である。それを試しに売り出してみると、三つしか売れなかったそうだが。
このお話は他の話題とも繋がっていて面白く、何度かお聞きしたのだが、細かいところはすぐ忘れてしまう。人の話というのはメモでも取らないと、あっという間に忘れてしまうものだと思う。

個人ではずっとMacを使われていたそうで、あの初代Macからだろうか。我が家がiPod、iTunesをご紹介するとすぐ使われ始めた。ほとんどユーザーのいなかった時代である。数年前からは、ウィンドウズも。

さて、iPadなのだが、これには慣れていらっしゃらないとかで、いったんお預かりし、使いやすくなるように家人が中身を整えた。それを今日持って行って差し上げると、奥様と二人でご自分のHPを開いてご覧になっていた。

ご自分の文章を読めるようになってよかったと思う。我が子のように愛おしいことだろう。