2012年10月1日月曜日

アルミのゴミ箱

土曜日、有り難くも台風が無事通過し、お昼も3時過ぎに夫婦で外へ出てみた。
秋冬物のパンツを買う必要があって、お店に幾つか入る。というより、必要にかこつけて、一種の呆け防止と話の種に普段行かないお店に厚かましくも入っていく。

2,3箇所回って、半月ほど前に改装をしたばかりというファッションビルに行ってみた。ここは、何度かのぞいたことがあるのだが、店内は若くてお金とエネルギーをファッションにつぎ込める人たちばかりで、くたびれた中年には足を踏み入れがたい。
なのに入ってみるのは、そのお店は前々から什器が素敵で、アンティークのテーブルや真鍮のラックなどがやんわりとゴージャスで見ていて楽しいから。
ファーの小物を見ていると、店員さんが感じよく接客してくれた。とても美人でお店にマッチしている。残念ながら小物は予定外だったので何も買わずに出たが、最後まで丁寧で、今度会ったら思わず買ってしまいそうである(と書いてみる)。

アーケード街にぶらぶらと入る。人がただ歩いているだけの、通り抜け専用にも面倒に思われる長い繁華街なのだが、ここで否応が無しに目に入ってくる若い男の子達はお洒落に力が入っている。
入りすぎだろうなあ。男子お洒落度の熱さと圧力が、可愛い女の子達の空気感を押しのけているようだ。

とそこへ、車の修理が終わったという連絡を受けたので、買い物は延期してそのままディーラーに回ることにした。朝、部品交換を頼んだときは、翌日引き取りの予定だったのに、するすると済んでしまったようだ。よっぽど暇なのだろうかと余計な心配をする。

10㎞も走っていない代車に給油をすると、何故か6リッター入って、ハイオクの値段を久しぶりに見た*。
ディーラーでは、ショールームは既にエアコンを緩めていて、蒸し暑かった。夫が営業マンと話をしている間にトイレを借りた。何故かトイレに誘われたような気がしていたのだが、奥まったところに上手に配慮して作ってあって、広かった。8月に同じ会社の別の営業所へ中古車を見に行ったときのことを思い出した。そちらの店は山の町中に立地していて、建物は古く、節水の張り紙をしてあるようなところだった。

そうそうトイレに呼ばれたのは、洗面カウンター下にあるゴミ箱のせいだと気がついた。アルミでペダル付きだ。いかにもデザインしました、という感じが無くて好ましい。トイレに入ったときはその存在すら気がつかなかった。夫が前々からこの店のゴミ箱を褒めていたのでこれのことかしらと思ったが、ショールームのは違うものかもしれない。

でも、トイレから出てもゴミ箱は見あたらない。いや、私の視力はメガネを掛けても前方4,50センチまでしかよく見えないので、展示車やソファー以外はすぐには識別できない。もちろん、ゴミ箱が車より目立ってはいけない。それで、夫に聞いてみたが、知らないなどと言って邪険にされた。

帰宅して早速検索すると、それはギリシアはMAST社のアルミペダルビンで今は販売中止らしい。駅前の雑貨屋さんでペダル無しのタイプが展示してあったようだが、我が家にはサイズからして合わなかったので、目に入らなかったのだろうか。
こうして書きながら家の中を見渡しても置けそうにないし、今それが欲しいわけでもないが、好い感じだと思う。

街を歩く男の子達も軽いのなら、シンプルでなくてもいいから、これくらい力が抜けていればいいのに。と、くず入れ(私も使ったことがない言葉)みたいなオバサンである私が言ってもねえ。
ご存知の通り、素材としてのアルミは熱伝導率がいいし、生産コストは高いけれど用途は広くリサイクルできて、優秀。そんなに冷たすぎもせず、頭も高くない。







ゴミ箱の詳細は日々是デザインさん
画像もお借りしました。


*今日10月1日から、環境税導入。