2012年10月9日火曜日

ご近所にひとつは欲しい山と

まだまだ暑い休日、まんが図書館(全国初の公立漫画図書館)、現代美術館のある比治山(ひじやま)へ。山といっても、地方都市の街中にありそうな城郭跡ほどの小さな丘で、他にも大きな施設や石碑などがあり、いろいろな人を見かける。ご近所の人には散歩コース。

車で行って駐車場に駐めて、付近を散策。
柄にもなくワンピースを着て行った。ここにはスカートやワンピースでは来たことがないような気がする。すれ違う人の多くは半袖だった。薄物のワンピースにカーディガンを羽織ってぶらぶらしていると、よそから来た人や美術館来館者にも見えるかもしれない。
この間から外出の度にそのワンピースを着るようにしているが、肩の凝らないスタイルとはいえ気後れしがちなので、服を着る練習にはちょうどいい場所だと思った。
何といっても、ここは山だし現代美術館だ。何でも受け止めてくれるだろう。

不景気で元気がないとはいえ、現代美術館は懐が深い。今回、中には入らなかったが、現代芸術の中には「こんな置物もらってどうしましょ」とか「夏休みの工作や思いつきを大げさにしただけみたい」とか「数をこなさないと作品にはならないよね」などと私なら主婦目線で考えがちなものを、悠々と呑み込んでいる。税金でだけど。

それにしても、現代芸術についてこんな意地悪なことを書いてみたが、世はすべて自分の鏡、自分の姿を見て感じていることが具現化されていると思えば、それは私の身の置き所の無さゆえの嫉妬かもしれない。

さて、ここの現代美術館、20何年前だかの建設途中が一番面白かった。
一度、夕方に、工事の人たちが帰ったあと、歩いたことがある。

建設・建築現場には立ち入ってはいけません!
なのだが、子どもが遊べる広場や売店に公園事務所がすぐそばにあり、現場との境もたいしてなかったのだった。
それで、散歩がてら立ち寄っていく人も多かった。コンクリートや砂の小山に混じって、広い階段広場らしきものが出来ていた。ふもとから中心地まで街並みが望めたかと思えば、そこらを歩いている人たちの影がまばらに浮き上がって来た。
海岸のテトラポットを渡って歩くようだったし、既に廃墟となったところを歩くような感じだった。


まんが図書館のある広場
とても普通にいいところです。







比治山(wiki.jp)
現代美術館、ないと寂しいですが、そんなに行くところでもなく。でも、ぐるっと外周するだけで気分が味わえるのは、ありがたい。