2012年10月20日土曜日

10月の覚え書き おかしなおかしな訪問者

秋は思いのほか忙しい。

久しぶりにIn Deepさん*のブログを拝見した。タイトルが「黒い太陽を見ながら『キリストの最後の晩餐』の真実を探しに」(2012,10.17)。キリストの最後の晩餐は、キリストと弟子達がテーブルに着席してではなく、古代ローマの貴族達のように寝そべって食べていたのではないかという話。


中世ヨーロッパはテーブルマナーどころかフォークもなくて手づかみで食べていた話は、ご存知の方が多いかと思うが、そうした点から考えると、キリストの時代はどうだったのだろうかと、なるほど気になってくる。
でも、そうしたタイトル記事の内容に加えて、In Deepさんのブログは、いつも少し横道に逸れた話が面白い。誰それと誰それが似ているとか、映画の話など。

今回は酒井美意子さん(1926年-1999年)という「マナー研究家の第一人者」を紹介されていた。酒井美意子さんは旧加賀藩前田本家第16代当主前田利為のご息女らしい。そのやんごとなき方が自著で書かれたことを引用されているのが面白かった。孫引きで恐縮だが、

”女性はパーティーで鶏肉をお皿にとるとき、脂身の少ない淡泊な部位である胸肉などホワイト・ミートをとり、男性はコクのある赤みを帯びた部位である腿肉ダーク・ミートをとる決まりがあったらしい”、そこを、

「これに敢えてマナーに反し、男性向きとされるダーク・ミートをいただくことにしている。
なにしろテーブル・マナーは男尊女卑の18世紀に作られたのである」
            『食通にささげる本』(1979年)


酒井さんは毅然として格好よさそう。
レディーファーストも男尊女卑に基づいている、と聞くけど、まあ、今の時代日本で好きなものを好きなように食べられるのは幸せだ。

話は中世ヨーロッパの食卓に戻って、わしづかみで食べていたことなのだけれど、映画「おかしなおかしな訪問者」(1992年コメディー)を思い出した。
ジャン・レノが騎士役で12世紀初頭から1990年代にタイムスリップしてくる話。当時の生活をなかなか忠実に再現していたそうで、当然食卓シーンがあったと思うのだが、ジャン・レノがバスルームでトワレか何か全部入れて入浴するシーンしか覚えていない。検索したら同じような(記憶の)方がいらっしゃった。

この映画の続編かリメイクがあるとは知らなかった。アマゾンで見たらビデオはあるがDVDはないようで、もう一回見るにはと考えていたら、動画にアップされていた。


Les Visiteurs 1



今晩、見てみよう。


In Deepさん(top)
「黒い太陽を見ながら『キリストの最後の晩餐』の真実を探しに」(2012,10.17)
古代ローマの美食家「アピシウス」もご紹介くださっていて面白い。

たまねぎ地獄さん(top)中世ヨーロッパの食卓



全然関係ないけれど、履歴を消去するまえに。それも大体がC先生ブログの些細なご紹介からだけど。
*「藻類の超高速増殖で日本が産油国になる?」日経ビジネス (2012.10.15)で紹介されていたそうで、
筑波大学 渡邉先生と彼谷先生のプロジェクト(筑波大学)
   ガソリン代、何とかならないかな。

ブリヂストンの免震ゴム、リニューアルした東京駅に採用(ライブドアニュース)
ブリヂストンだけでなく、他のゴム会社も耐震製品を作っているようで地震対策に期待したい。

*「短信・きょう琴線に触れた言葉」(阿比留瑠比記者のブログ)2011.7.25
ラ・ロフシュコー公爵の『箴言集』