2012年10月11日木曜日

夜のこおろぎ

ついこの間まで、夜になると虫の音が聞こえていたような気がするのだが。
今年は10月になってもまだ聞こえると思っていた。でも、毎年どうだったか、よく覚えていない。

映画音楽で有名なニーノ・ロータの「子どものための7つの小品 SETTE PEZZI PER BAMBINI」という作品集がある*。その中に「夜のこおろぎ」という曲があって、1ページの大変短い曲。さすがにこれは動画に上がっていないようだ。

でも、私が練習した曲があった。2ページの短い曲で、練習していたときは音源が無くて、こんな感じかなと弾いて、先生に見ていただいた。




CANTILENA
子守歌




この曲は、4拍子で始まって3拍子に変わるところがある。
ここで一旦終わって、息を吸い、次の曲想と3拍子を感じて弾き始めなければいけない。でも、聞いている人にはそれを分からせてはいけない。と先生が仰った。

映画のシーンがさっと次の場面で変わるように。

ええええ、そんなこと言われても。
楽譜にはメモが残っている。
「音の長さ フレーズの長さ 空気感 間を取る 余韻を味わう」
いつものことながら、私は適当に弾いていたようだ。

この作品集は、全部目を通したわけではないが、どれを聞いてもニーノ・ロータを感じさせると思う。全部目を通していないけど。
ニーノ・ロータも、映画音楽でというよりも、ロータへのトリビュートアルバム「アマルコルド」*とか、カエターノ・ヴェローゾのアルバム「O Maggio a Federico E Giulietta フェデリコ・フェリーニ監督とジュリエッタ・マッシーナへのオマージュ」くらいでしか耳に馴染んでいないのだが。
映画自体も、ヨーロッパよりアメリカンが気楽で好き。
 


PUCCETTINO NELLA GIUNGLA
ジャングルのブッチェッティーノ

 
この曲もピアニストが弾くと、いいなあ。
私はこんなふうに弾けません。



*NINO ROTA 「ニーノ・ロータ 子どものための7つの小品 関孝弘 校訂・解説」 全音楽譜出版
関先生の解説によると、ニーノ・ロータの本質は純クラシックだったそうで、動画にもロータのクラシック音楽がたくさんアップされていた。

*アマルコルド  1981年のハル・ウィルナー(wiki.jp)がプロデュース。
         後で追記予定。