2012年8月19日日曜日

ソファや車のファブリック

車の点検の時期が近づいている。去年の車検の時に燃費の良い車に買い替えようと検討したが、あまり気に入る車がなくて見送った。私は運転はできなくて家人が運転するのみだが、今の車には長く乗っているので非常に愛着がある。

それでも、いつ故障するか分からないし、知りたいこともあって、「何とかフェア」をやっているディーラーに行ってみた。かなり値落ちした中古車があって、面白いので見せてもらった。


我が家の簡素な車と比べると、シートが革張りというだけで高級感がある。それも、艶のないタイプで好ましかったけれども、革というのはシートとしては難しいかもしれない。というのは、以前東京の家具屋さんのHP*で、家のソファや自動車のシートには布製の張り地が適しているというようなことを読んだ記憶があるからだ。

営業の方も「日光でひび割れたりしてきますね、屋根付きの車庫がいいですね」と説明してくれたが、我が家の車は、家でも出先でもどこでも吹きっさらしの炎天下、路上駐車が運命なので、革製シートは無理だろう。

ちょっとここで話が逸れてあれこれ書いていたのだが、別の機会に書き直すことにして、シートの話に絞ることにする。

改めて東京の家具屋さんのHPを読み返してみると、椅子張り専用の布地は、革と比べて滑りにくく、耐摩耗性があって丈夫なので、自動車のシートの張り地にも使われるし、湿度の高い日本のソファには特にお勧めということだった。
また私は、地元の家具屋さんで話をちらりと聞くことがあって、ソファは布製をお勧めすることが多いと聞いたことがある。もちろん、革製のソファも長年取り扱っておられて、用途やインテリア、好みに合わせてアドバイスされていて、どちらかに優劣をつけるようなことではない。

さて、その東京の家具屋さんは「空間工房(東京家具工業株式会社)」と仰るのだが、数年前、格子戸か何かで検索していたときに出てきたお店で、家具の説明が他の家具店と違ってとても面白かった。
ソファについても、日本の家庭では何故ソファの前に座ってテレビを見てしまうか、ソファがいかに座りにくく、姿勢を保つのが難しいか丁寧に書かれていて、そうよそうよと頷いたものだった。
今はテレビや周辺機器が大きく変わり、日本の住環境、リビングの広さなども変化しているし、ソファ自体も進化を遂げいているだろうから、お分かりになりにくい方もいらっしゃるかもしれない。でも、私も、ソファに座るのが苦手だった。座り心地がよいとか、お茶を飲みやすいとか、話をしやすいとかの使い勝手の良いソファに滅多に出会ったことがなかった。空間工房さんの言われるとおりにソファの前に座って、ソファを背もたれにすることが多くて、それが大変不愉快なのだった。

我が家のソファは、コーナーをくっつけたもので腰に負担は掛かるし、横になって仮眠もできなくて、今は二手に分けて使っている。
私は寝椅子が欲しくてたまらない。ディヴァン、カウチと呼ばれるようなタイプの寝椅子が欲しい。そこに横たわれば、まさに廉価版格安『オブローモフ(女性形にすべきだが)』*になってしまって、もう起きてこないかもしれない。


空間工房(東京家具工業株式会社)top
 ソファ ソファの役割や機能、張り地について、途中から説明があります。
他のアイテムも、親切な説明や家具の配置に関するヒントを書かれています。
例えば、食器棚は、開き戸より引き戸のほうが使いやすいが、引き戸ではデザインがモダンなイメージになりにくいから造りを工夫をしたなど。

「オブローモフの生涯より」(映画) まだ見たことがありません。原作は読みかけて、面倒になって読み切れませんでした。