2012年9月15日土曜日

夕方にお出かけ

夕方、夫に運転をしてもらって街へ出た。
西の空は明るいのに、南の方から暗い雲が押し寄せてきて、雨がぽつぽつ降り出した。
あっという間に目的地に着いたけれど、あっという間に大雨になっていて、風も強く吹き始めたので先にデパートの前で降ろしてもらった。

デパートのエレベーターホールというか、外の入り口と内側の入り口の間は、買い物客や突然の大雨で雨宿りに飛び込んだ人で、混み始めていた。そこに混じって、駐車場に車を駐めに行った夫を待ちながら、Tシャツの前や後ろにメッセージやら文字をプリントした人(おじさん)が今日はやけに多いなあとぼうっと眺めた。
もうこの時期は夏ではないだろうけれど、夏はTシャツにものを言わせられる季節なんだなあと思った。

さほど待つこともなく、体半分が雨でびしょ濡れになった夫が、こんな大雨は私のせいであるかのように、ぷりぷりしながらやって来た。
明日だったら、もっと大雨かもしれないよ、と言い訳をする。
こうして出てきたのは、お店にネットで見た色違いの小物を取り寄せてもらっていたのを受け取りに来ただけだったので、買い物というほどでもなく用事はあっという間に済んでしまった。

デパートを出て、ぶらっと隣の店舗へ移ってみた。エレベーターで上がって、ぶらっと一回りし、またぶらっと下へ降りる。雨は小雨になっていて、一緒に駐車場まで歩いて帰った。

一時間足らずのことだったが、買い物袋一つ下げて、お客さん気分でいられるのは楽しい。そういえば、さっきのお店で顧客カードを作りましょうかと言われて、一応書き込んだ。二度と買いそうにないお客だろうけれど、もうこれは一種の形式であり記号学なので、個人情報云々の問題は別にして、そこは素直に記入した。

こういうのを書くとき、いつも思うのだけれど、今住んでいるこの愛すべき古き借家も、私の字がきれいだったら格が上がるかもしれない。でも、今や番地だけで、ビル名さえもう書くことはない。ビルの名を見ると、明らかに昭和半ばあたりに建った名前だと感じる。

いやはや、私の字は魔除けなのか、DMが来ることは滅多にない。

メモ:薄手の柄物ワンピースに春物の七分袖丈の青いニットを上から被る。
   少し涼しくなった夕方には、薄いストールをだらりと垂らしてちょうどよかった。