2012年9月13日木曜日

「ナンシイのピアノ」続き、ウサギを調理する

アーサー・ランサムの『スカラブ号の夏休み』に、野ウサギを調理するシーンがあったそうで、全然覚えていなかったけれど、ドンキイさんのページ(前記事)を拝見して思い出した。
イギリスは狐狩りの国だし、ウサギはパイにされる国なので、向こうの子どもたちはそういうのに慣れているのかと思ったら、さすがにドロシアとディック姉弟も難儀したようだ。

野ウサギのシーンといえば、映画「Down by Law」にも可笑しなRabbit Sceneがある。脱獄囚3人の中の一人ロベルト(ロベルト・ベニーニ)が野ウサギをあぶり焼きしているシーン。
DVDを見る前にこの動画を先に見たときは?だったけれど、映画を通して見たらなかなか味わいのあるシーンで面白い。


Down by LawのRabbit Scene


塩こしょうもなく食べるのはきつそうです。
独り言なのに英語で頑張って話すロベルト・ベリーニ

同じジャームッシュ監督の「Dead Man」で殺し屋3人組が一人減り二人減りで、最後に残ったのが野宿しながら火のそばで、美味しそうに何かのお肉を食べていた記憶があるのだけれど。
それより、みんな喉は渇かないのだろうか。 「Down by Law」はニューオリンズが舞台でミシシッピ川流域なので川は映るけれどワニは出そうだし、とても飲めそうにはない。

ところで、「ウィンターズ・ボーン(Winter's Bone、2010年)」という映画では、ヒロインと幼い姉弟が食糧としてウサギではなくリスを撃って捌く練習をしていた。
父親が失踪し、担保に入っている家を取り上げられないように、ヒロインであるリー・ドリー(ジェニファー・ローレンス)は弟妹を残して父を捜しに行かなければならない。もしもの場合に備えて、銃を使って食糧を得られるようにしなければならない。
私は、3人のきょうだいと精神を病んだ母親がどんな貧困生活をするのか心配だったけれど、思ったほどは困窮していなかった。ライフラインが止められるわけでもなく、リーは毎日きちんと着替えて家事をこなし、拒絶されても脅されても、殴られても蹴られても、どこに連れて行かれても終始タフだった。
でも、お金を工面しようと、リーが軍の入隊一時金を目当てに面接を受けに行き、18歳の成人に達していないということで面接官から説明を受けていたのが印象的だった。どうということのないシーンかもしれないけれど、同時期に借りた他の映画でも、入隊一時金でお金を工面しようとする場面があったので。

リスはウサギより美味しいらしい。「イギリスで、リス料理がじわじわ人気」(all about japan、2008年11月)