2012年3月29日木曜日

久しぶりに見る文字化けのようなタイトルだけど

前回記事のレナード・コーエンの「Sisters Of Mercy」で思い出した。イタリアのアンジェロ・ブランドゥアルディAngelo Branduardi)である。
元々は、もっと前にアンジェロの曲をアップする予定だった。
ベネディクトゥス聖ドロテアに続いて、次は聖フランチェスコの番で、聖フランチェスコといっても、一時期私が勝手に「セント・フランチェスコの人」あるいは「フランチェスコおじさん」と呼んでいたアンジェロのことである。


というのは、アンジェロのアルバムで聖フランチェスコをテーマにしたアルバムがあり、直截的で品がないけれど、一種の屋号みたいな感じで、私はアンジェロをそう呼んでいた。


そのアルバムは宗教的といっても重々しくなくリズミカルで、アンジェロの声がマッチして、独特な感じが印象に残る。聞いていると不快ではないがそれほど好きというほどでもなかった。それよりも一体この人は何だろう、と不思議だった。どの曲もよく似ていて、アルバムの中で1,2曲好きなものがあればいいほうだと思う私は、iTunesのリストに残しておく曲を選ぼうとして、選べなかった。つまりよく出来たアルバムなのだと思う。
と思ったら、何曲か削除していた。せっかくだから、また全部聞き直してみよう。


動画が上がるようになってから、アンジェロを見ると、他のCDに見られる若々しいアルバムジャケットとは違って、もう白髪になっている。それでもふさふさと盛り上がっている。ライブの動画は楽器を見られるので面白いのだが、歌はスタジオ録音の方が聞きやすい。
それに、ライブの動画を見ると、いっそう癖のある人に見えるし、何だかちょっと偉そうにも見えたりする。だけど、やはり何とも奇妙なことに、ずいぶん気になって何度でも聞いてしまう。
いかにもイタリアの歌手のように、絶唱したりしないところがいいのかもしれない。
そうだ、この人は大人のおじさんのような声でもなく、日本人の若い男性歌手のような声でもない。繊細な吟遊詩人と評されるのはそういうわけかもしれない。


話は最初に戻るが、レナード・コーエンで何故思い出したのかというと、アンジェロの曲に「Il Sultano Di Babilonia E La Prostituna」というのがあって、YouTubeで検索すると、「バビロニアのスルタンと淫婦」とタイトルが自動翻訳されていた。淫婦、昔はサイトを開いたら文字化けしているものがあって、気持ち悪くなったのを思い出した。



Angelo Branduardi
L'INFINITAMENTE PICCOLO 」(2000)から
 Il Sultano Di Babilonia E La Prostituna

(バビロンのスルタンと遊女)



フランコ・バッティアートとのコラボだそうです。
元気が出ます。
短いし。

動画のヴァージョン違い
Angelo Branduardi  Versione in Greco






 Il Tratta Dei Miracoli



曲目
1. Il Cantico Delle Creature
2. Il Sultano Di Babilonia E La Prostituta
3. Il Lupo Di Gubbio
4. Audite Poverelle
5. Divina Commedia, Paradiso, Canto Xi
6. Il Tratta Dei Miracoli
7. Nelle Paludi Di Venezia Francesco...
8. La Regola
9. La Predica Della Perfetta Letizia
10. La Morte Di Francesco
11. Salmo


ゲストにバッティアート、マドレデウス、エンニオ・モリコーネなど