2013年3月10日日曜日

面妖な町


前回続き。

駒井邸を訪ねるのに、付近の駐車場が結構満杯で予定外のところに停めた。そのおかげで、たまたま猫町カフェさんというお店に入ることとなった。
お昼のランチは3種類。
私はカレーが好きなので、野菜カレーを注文した。夫は地鶏のソテーセットで牡蠣のチャウダーや自家製のお漬け物付き。
どれも丁寧に作られていた。繊細でとても綺麗。

このお店の辺り、一乗寺には「恵文社一乗寺店」という有名な本屋さんがある。
一度入ったことがある。雑貨や作家ものクラフトも多数置いてあったが、小さなポチ袋だけを買って帰った。
近所に住んでいたら、しょっちゅう通っているかもしれないけれど、どうなんだろう。もう、こうした本屋さんに、わくわくしながら行くことはないかもと思う。

それよりも、一乗寺がご実家だという知人に遭遇するほうが、面白いかもしれない。知人といっても、私は電話でしか声を聞いたことがない。
猫というより、狸かもしれない。狸おやじ。

猫町カフェさんの店名由来となった、萩原朔太郎の「猫町」(青空文庫)
「私」が見た猫の町の話。
冒頭に引用されたショウペンハウエルの言葉といい、第3章といい、今読んだ方がよく分かると思った。中枢部は、記号的には、猫でも杓子でも、それこそ狸でも何でもよいが、猫でないと様にならないし、売れないだろう。



京都駒井邸




何だか、とってつけたように載せて、
故駒井博士にお悪いです。