2013年7月18日木曜日

一息入れたところ

先日、夫婦で車に乗ってちょっと出かけたのだが、一息では目的地に行けない、ということで彦根に途中下車した。道中のちょうど中間地点だった。

夕方、ネットで予約していた大手チェーンホテルに着いてチェックイン。バスルームの狭さに憤慨する。全体に清潔感がなくて、スチール脚がめちゃくちゃ目立って貧相な椅子があった。
タオルも使い古されて薄べったい。ネットでも割に合わない価格で、プロパーだとさらに数千円高いなんて信じられない、とさらに憤慨する。
でも、「地方都市の都値段」なのだろうか。と、理解する。
かといって、部屋相応の値段にしたらお客は不審がるかもしれず、もういっそ、建て替えるかリノベーションすればいいのに。アメニティを一新する、あるいはタオルなどちょっと余分に用意をするとか。

まあ、気を取り直して、日が暮れる前にお城と琵琶湖でも見に行こうと、また車で出た。

彦根城。時間も時間なので、中には入らず外周を少し回る。風に揺れる並木とさざ波を立てるお堀の水が悠々とし、時間があれば拝観したのにと後悔した。お城のすぐ横に高校があり、ぞろぞろと高校生がお行儀良く、明るい顔で下校している。
お城の横には、高校があるものだ。といっても、ここ以外、私は二つしか知らないけど。

こうして高校生で賑わっていても、この子たちはすぐに町を出て行きそうだ。
お堀回りののどかさとは対照的に、町は小さく、規制があるのだろう、3階建て以上の家はなかなか見あたらない。ご町内の構えがまとまっているというか、まあ、由緒あるお城の町だものね。
若い子には息苦しいことだろう。と、余計なお世話を書いてしまった。そんなこと、私から言われなくても、何の珍しくもないことである。

お城を離れて通りを走れば、倉敷の美観地区みたいな、観光用の飲食店が並んでいるところがあり、小綺麗でも面白くない。雑多な感じがしないと人は集まらないのではないだろうかと、また余計なことを思う。
もう少し離れた通りは、ファミレスや量販店があって賑わっていた。こちらの嘘っぽさの方が、リアルな感じだ。

お城も見なくて良かったのかもしれない。いや、これは負け惜しみで、もちろん見聞するに越したことはない。

琵琶湖沿いも少し走ったが、晩ご飯を食べるところを見つけ損ねて、結局、歩いて彦根駅前の「彦一」さんに入った。ホテルの人に尋ねて教えてもらった店なのだが、これだけは、感謝した。駅前は、塾の前に軽食を取る高校生が多かった。

「彦一」さんはなかなか良い、普通の居酒屋さんだった。
生憎私は、ほとんどお酒は飲めないし、この日は疲れていてあまり食べられなくて残念だったが、実は最初、メニューを見て気になったのが、ビールの銘柄だった。
メインがあまり好きなメーカーでないので、仕方なく瓶ビールのほうの銘柄にした。

さっき「彦一」さんを検索したら、「食べログ」というのに、同じように考えてビールを注文された方がいた。そして、別の方の書き込みで知ったのだが、「彦一」さんは大手ちゃんぽんチェーンの運営店舗のひとつだそうだ。HPで沿革や社史を見ておいた。

きょうはここまで。この記事を読んだ夫に叱られた。悪く書いているつもりはない。それどころか、自分が住んでいる気持ちになって考えてしまうというか、何処へ行っても興味深いからなのだ。