2013年2月20日水曜日

まわりくどくも、10年

前回、神社で参拝するときの拍手を打つ回数について書いたが、厳密に決まっていたわけでもなく、せいぜい明治時代くらいから全国的に統一されたのだと思う。検索するといろいろ出てくると思うが、神事をしにお参りにいくわけでもないし、あまり深くは考えまい。
作法とは順路のようなもので、それに則って進めば、ああだこうだと悩む無駄がなくて安心できる。
まあ、そうしたお参りも一種の方便で、神様でさえも「一種の方便(メソッド)だと言ってしまえば、身も蓋もない」とどなたかが書かれていたのを読んだことがある。すべては記号でお印のようなもの、かもしれない。

話が逸れていきそうなので、本題。
ここ数日、PさんのHPを読み返していた。そのHPは既に10年くらい前に閉鎖されているのだが、少しプリントアウトして残しておいた。Pさんというのは、哲学者由来のお名前で、教養講座のページはあったが、あとは、ほとんど私には理解できない話ばかりだった。
でも、面白かった。

教養講座の中に経済史から今後の世界を考えるという話があって、商品価格がサイクル理論で上がっていき、中東戦争も勃発し、原油価格は上昇するでしょうと書かれていた。
これは、誰もが予想できる当たり前の話だったかもしれない。
そういえば当時、「国家破産で円大暴落」というタイトルの本が、年中閉店セールの幟を掲げている紳士服店のように新聞の広告面を占めていたので、原油価格の上昇とともに円安(暴落)になったらどうしようかと思っていた。
原油価格のことばかり私は取り出して書いているが、ちょうどその頃、今と同じように車の買い換え時期にあったからだ。

あのときに選んだ車、つまり今、乗っている車を買うときに、ひとつだけ気になったのが燃費だった。当時乗っていた車も同じメーカーで平均8〜9㎞しか走らない。せめて11キロは出て欲しいと常日頃から私はやかましく言っていたのだが、燃費は変わらないようで悩ましかった。
いや、他のメーカーと比べても正直大差ないと思ったのだが、原油価格自体が将来的に大幅に上がるのではないかと不安だった。多少燃費のよい車に乗っても仕方がないようなことになるかもしれない。

だけど、車を購入するときに原油価格が上昇しそうなのが怖い、なんて言う人はいない。私は試乗車の中で、
「今はガソリンが70円、80円でも100円を越して、120円、140円になるかもね」と呟いたのだが、あっけなくその夜だったか、購入を決めてしまった。

それから世界では気になることはいっぱいあったが、幸い全世界を巻き込むような戦争には至らなかった。
そうそう原油価格はぐんぐんと上昇していった。
ほらね、と思う余裕はなかった。世間は素早い。理論ではなく現実への対応が早くて、低燃費エンジンが開発され、消費者はエコカーにどんどん乗り換えていったのに、我が家は燃費の悪さを嘆きながらも、今の車が好きなので買い替える気にならなかった。

でも、あの10年前、燃費の悪さを承知で何故選んでしまったのだろう。

PさんのHPにはちゃんと答えが書いてあった。
ワイマール体制下のドイツ政府とドイツ国民に対してのコメントで、
「皆、当面の傷みを感じず過ごせればよく、破局の先送りを甘受するのが民主主義国家とその国民なのだ」
別に当時のドイツ人に限らず、今が良ければ先のことは考えまい、と思うのが人間の常なのだろうが、意外と世の中、そういうものなのね、ということに驚くことが多いという話なんだろう。だって、人間だもの、ということか。
それに、先のことばかり考えていては物事は進まない

ともあれ、あのとき、好きなものを選んで後悔はなかった。困ることはあっても。



うーん、それにしても社会保障関連の税・保険料負担の上昇に、その日は来るのね、というのを実感している。





2013年2月13日水曜日

何事ものんびりしてしまって

この間、ようやく氏神さんへ初詣に行ってきた。

参拝するとき、宮司さんが出てこられて幣で頭を払ってくださるのだが、今回タイミングが合わず、「二礼二拍手一礼」と大きな声でご指導を受けた。

いや、もちろん存じています。

と少々慌てながら、バタバタと頭を下げたり、柏手を打ったりしたのだが、私は手を合わせても、頭が空っぽになっていて何も言葉が出てこなかった。
いや、何をするにしても無意識ではいけない。ぼうっとお参りにきてしまっていた。

でも、忘れずに小さな神棚に祀るお札をふたつ、買って帰った。

さて、その氏神さんなのだが、昔、大変博識な先生に、そこは出雲大社系列の神様を祀っておられるから、出雲式で「二拝四拍手一拝」で拝礼するようにと教わったことがある。
他にも作法を細かく教えていただいて、私は一時期お参りに定期的に通っていた。
どうしてお参りに行っていたかというと、願い事があったわけではなく、日々無事暮らせているお礼を申し上げ、あることについてどうしたらよいですか、という質問を委ねるためだった。

最初は堂々と四拍手していたのだが、だんだんと二拍手したあとそっと二拍手加えるという姑息なやりかたに変わり、お終いには二拍手になった。
こうして、割と熱心に一人でお参りをしていたのだが、ある日、ぱたりと行かなくなってしまった。というのは、神社のすぐ近くに、私にとって関所のような難所が出来てしまったからだった。どうもその近くを通りにくい。

そして皮肉にも、どうしたらよいですか、と困り事の中心にあったものが、私のそばを離れたのはいいが、そこに鎮座してしまったのだった。

だけど、それから数年経ち、難所を通り過ぎるのも平気になってきた。勢い余って氏神さんも、また今度と通り過ぎてしまって申し訳ないが、その難所、確かに私の中では存在感が消えて無くなっているようだ。

有り難いなと思う。

最後に。今日は全然別のことを書きたかった。



2013年2月5日火曜日

ものを言うタイミング


早川じゃなかった、白川さんが任期前に辞職とかで、もう春が来たような感じ。

ところで、大陸からの大気汚染物質が話題になっているが、前の政権だったらどう報道されていたのかしら。
ついこの間まで、どうして大陸からの大気汚染物質のことを公表しないのかと怒っていらっしゃるブロガーさんもいたくらい、今まで知らないふりがなされてきたと思う。

それがもう隠せないほど酷い状況になっている。

でも、多くの人は悪いものが飛んできているのをずっと前から知っていたはずだろう。
2月くらいになると喉が痛くなるから、変だと身をもって分かる。

10年以上前のことだが、気功やストレッチ、ヨガなどをミックスさせた体操教室に通っていたとき、生徒さんたちから風邪でもないのにどうして喉が痛むのかという話が出た。先生も気になっていたらしく、暫くして「これよこれ」とある健康食品関連の会社のミニ新聞に大陸からの化学物質のせいと書かれていたのを持ってきてくださった。

へええと驚いた。化学物質が体に良いわけはなく、どんなに悪い影響があるものなのか次第に分かってきたのだが、こういうことは人に話しても相手にされない。
「悪いものが混じっているから気をつけたほうがいいよ」なんて言っても、電波がかっているようにしか受け止められなかった。

きっともっと前から知っていた人だって、たくさんいたと思うし、現地に駐在経験がおありの方もいろいろとご存知だったと思うが、誰も余計なことを言わなかった。
対策の施しようがないし。

さて、白川さん、何も余計なこと言わないでね。

そうそうタイミングというと、菜の花の茹で方。
先月は七草がゆの日あたりにスーパーで、大分産の菜の花を買った。例年よりだいぶ早い気がする。菜の花は毎回、茹で方というか、菜の花をお湯から引き上げるタイミングがつかめない。検索してみると、たっぷりのお湯ではなく、少なめのお湯で茹でるように、と書いてあった。土井信子さん方式*。
理屈を読めばなるほどと思った。
たっぷりのお湯だと、再沸騰するのに時間が掛かる。
やってみると、うまく茹でられたと思う。迷いがない。

ということで、ほうれん草を茹でるときもお湯は少なめにすることにした。たっぷり方式だと、ほうれん草を少しずつ茹でていっても、引き上げる度になかなかお湯が沸騰しなかった。
この方式に変えてから、なかなか調子がよい気がする。
電子レンジを使うのは苦手。野菜の重さとか時間とか考えないといけないことが多すぎて。


菜の花の茹で方 「知って得する野菜の活用術」





2013年2月3日日曜日

いっぱい、聞きかじってきた

2月1日、何だか騙されているような気がする。
2月2日、何だかあえて印象が薄い。
これは暦の感覚のことなんだが、あとに、節分、立春と続くせいだろうか。

さて、このあいだからについて話を書きかけていたのだが、さすがだけあって道のりは遠いし、脇道へ逸れていってしまうので、今日はまた車の話で前回記事の続き。

車が趣味ではないが、車検の時期や走行距離20万キロに近づいているので、目下最大の関心事となっている。
できればもっと長く乗りたいのだが、燃費が悪くてガソリン代が負担である。

でも、これはと思うような車が無い。
そんな折り、先週ひょんな展開で車Aを試乗しに行ったときに、突然名前が浮上してきた車がある。地味で不人気らしい。Aと同じメーカーなのに、その名を出すと営業の人たちが狼狽えた。積極的に売りたくないようだ。
それならば買い手にとってはよい車だろうと益々惹きつけられたが、展示試乗車は県内に3台くらいしかない。

幸い中古車があったので、先に見に行ってみた。年式は昨年で新しく、カタログよりずっと実物はきれいで好ましい。中はさっぱりとしているが、落ち着いていて貧相ではない。我が家は高級感は要らないから、これくらいでちょうどよい感じ。
飽きずに長く乗れそう、ということは回転率を考えるだけの販売なら、売り手は嫌がる。
また、そのメーカーを好む人たちからはテイストが違うようだ。至れり尽くせりのおもてなし感がないし、ステータスシンボルでもない。知名度が低い。

つまり不人気車の王道で驚くことではないのだが、この中古車販売店の担当者から話を聞いて改めて感じたのは、いまだ回転率だけの販売の仕方が主流なのかということだった。
今の若い世代は、自分の価値観を大事にすると思うから、販売の仕方や車も変わってきているのではとないかと暗に思っていたので、意外だった。
道理であの車Aは、中に乗り込んだときから降りたくなるような車作りをしているわけである。車自体を5年後にヨタヨタと壊れるように作っているわけではなく、わざと飽きるように作っているとはさすがだ。

その点、同じメーカーでも高級車になると、きめ細かく配慮がされていて、他のメーカーに流れることはなさそうだ。
輸入車も200万円台でも中を覗けば、バランス良く作っている。10年前、うちの車に決める前に、Vサインで笑っている車を見せてもらったが、上品にまとめてあった。そのメーカーは本国では大衆車なのに、販売戦略がうまいようだ。何よりロゴが大事なのかもしれない。
そういえば、近所のお店で外車ばかり止まっているところがある。アウトレットの衣料品店なのだが客筋がよくて、最高級車や個性的できれいな外車ばかりで面白い。
お金があるから輸入車というのでもなく、内外のバランスが取れていて落ち着くのが魅力なんだろうな。

ところで、今回担当してくれた方は、車が大好きなおじさんで質問をすると何でも答えてくれたし、中古車市場の話も海外まで及んだ。
話が芋づる式に出てくる。
会話は弾むがそろそろ帰ろうかと、だんだん場所を移動するのだが、見に行った車は一番壁際を制していたので、横長の店舗中央まで距離がある。おまけに中古車に囲まれているのでその都度、おじさんの解説が入る。
車自体ではなく、その車体の需要が生まれる理由とか、その車種が中古車市場でどういう位置づけかとか社会現状を語ってくれる。興味は尽きないが、じりじりと我が家の車まで来たときは、さすがにほっとした。

「話し出すと止まらないもんで」とおじさんも苦笑しながら、名刺を渡してくれた。

「もっとクルマの話、しませんか」と書かれてあった。
もうお腹いっぱいです。

今日はここまで。



2013年1月28日月曜日

地味だけど狼狽させる


寒い。
この寒さが始まったのは25日の金曜日だったか、この日ある方のブログで日本の最低気温にまつわる話を拝見した。八甲田山とカメラのニコンの話で、リンク先には昔作られた「八甲田山」の映画もご紹介があった。私は艱難辛苦やヒューマニズムが苦手で映画のほうは見ないと思うが、雪中行軍は興味深かった。
その方のブログ*では車や高速道路のカテゴリーもあって、おかげさまでひとつ思い出したことというか納得がいったことがあるのだが、今日は別の車の話。

その金曜日のこと。我が家は車の買い換えを検討中で、ネットで車情報を見ていたときにセダンの車が目に入った。メチャクチャ普通の形が好ましい。我が家は地味で普通にきれいな形の車を探している。調べると、何と燃費がよい。昨年モデルチェンジをしてから評価が一変したようで、そこそこ褒めている。

有力候補にしている、とあるメーカーの「地味で普通だが燃費が悪い車」の問題が一挙に解決されたとばかりに、試乗の申し込みをした。こういうときはネットより電話のほうが早い。

日曜日に決まる。
出かける前に、本日の試乗車の情報を確認していると同じメーカーで見たこともない車が突然出てきた。セダンではないが、形は普通に綺麗だ。コストパフォーマンスもよい。
なのに不人気車みたいで、あまり情報も得られないまま、まずはお目当てのディーラーを訪ねた。
お客さんが多くて混雑していた。高速のサービスエリアのように見えた。
試乗車もまだ空いておらず、電話受付の担当者の代わりに別の営業の方がしばらく応対してくれた。
ざっと話のやりとりをして、これから乗る予定の車Aが、同じ会社のベストセラー車Bと北米市場では値段がほとんど変わらないと聞くが、日本ではAのほうがかなり高くなっている。どうして、こんなに差があるのか尋ねた。

すると、Bのほうはライバル社の価格と対抗するために低く抑えたらしい。今から徐々に高くなります、という答えであった。Bもすぐ近くに展示してあった。
そのBやら何やらはいかがですか、と営業マンから車種名が幾つか出てきたが、我が家には合わないので興味を持ったことはない。それよりも、ネットで直前に見つけたCの車の名を出してみた。
今まで「〜ですよねえ」と適当に相づちを打っていた営業マンが何故かそわそわしだした。同じメーカーだが販売網が違うせいだろうか。いや、違う販売網の車でも自社(自車)自賛ムードで、人生のステータスシンボル、またはステージシンボルである車を貶めたりはしていない。特に中高年の夫婦の前では。でも、我が家はそういうのに、関心はない。

「あれはいい車なんですがねえ」と営業マンは肯いたが、「高くなったはずですよ、確か」。
空気は否定的である。

はて、高くなったと言うが、価格は見てきた。でも、本当はオプションをバカのように付けさせる車なのかもしれず、「そうなんですか」と答えておく。
と、試乗車が空いたみたいで、電話受付の担当の方が来られた。見るからに疲れていた。誠実そうだが、試乗しても何も言わない。お愛想笑いもしない。仕方がないのでこちらが話してみるが、会話も打たせて取るタイプでもないようで無口だ。
会社が繁盛するということも、人には厳しいものだ。

さて、肝腎の車は、実物を見ると外見は失望程度だったが、聞きしに勝る(ネットで読んだ)以上に、内装にがっくりだった。
昭和の香りがするとあったが、本当であった。質素とチープは違う。この値段でこの車はないだろう。
でも、燃費が魅力的な長所だと話しておいて、ついでに「内装のこの部分、変えたほうがいいですよ」と言っておいた。
改めてこの担当者にも候補車を聞かれたので、Cの名前を出してみた。すると、初めて表情が変わった。やはり、「高くなったんじゃないですかねえ」と同じことを言う。

もうAの車とディーラーには用はなくなったのだが、恒例のトイレの話。
先週見に行ったところと同じく、お花畑だ。飾り立てている。手を洗うカウンターには、ラッピングされたジャムのような瓶がいくつか置いてあった。

ここからの帰り道、犬も歩けば棒に当たる(この場合はラッキーな意味合い)で、ちょうど別の販売網があったので寄ってみた。確かそこでCの車を取り扱っていたはずである。
大変愛想の良い若い営業マンが出てきてくれた。単刀直入にCの車はある?と聞くと、困ったような顔をされた。
その店には展示車はないし、置いている店をすぐには答えられない、分かりませんということだった。お手間は取らせたくなかったので、家で調べるからいいと断って、カタログは一応置いてあったのでもらった。
ちょっと質問をしてみたら、「嘘ついても仕方ないんで、正直に言いましょう」。
あまり正直が似合わないような人なのだが、ご自分に損なことはしない人みたいで、
「これは、あまりご要望のない、つまり売れていない車で、今まで1台だけ、出たことがあります。
一気買い(一騎買い?)というか、もうその車だけ目当てで来られて」。

電話一本の注文だったらしい。
もらったカタログは、このメーカーにしてはこれまた質素で、好感が持てた。
こうしてますます興味が湧いたので、帰宅後、すぐに試乗車がどこにあるか調べた。市内ではあるが中心部からは遠い。電話をしたら、若い男性が出てきたが、Cの名前を出すと、慌てだした。

試乗車はあるが次の土日もどうのこうのと、思いっきりあやふやに話すので、こちらは思いっきり何か不都合なことを想像してあげたが、まあいい。
2月の半ばまでは急ぎませんよと伝えると、少し落ち着いたようで、確認しますと言ってかなり待たされた。女性社員に変わった。テキパキとしている。半月先くらいに、メールではなく電話で予約しなおすということで、話がまとまった。

Cの車はごく普通の地味な感じの車である。
ただ、そのメーカーでは妙に隅に追いやられているようだ。その隅を突くと、売り手側が嫌がるようなのが可笑しい。それは買い手にとっていいことかもしれない。だけど、積極的に買いたいというほどではない。最後の手段、逃げ道というくらいかな。

値段のことだが、マイナーチェンジでグレードが上のものが発売されて、それのことを高い高いと言っていたようなのだが、試乗したAのほうが、断然高い。
この上のグレードというのに乗るつもりはないけれど、カタログで内装をよーく見ると、Aの車と同じようなパネルが貼られている気がする。何だか嫌な予感がする。

でも、見に行くつもり。よろしく。



「短足おじさんの思いつ記」ブログさん  「1月25日に起こったこと」




2013年1月23日水曜日

人でもモノでもなく場所で買いたくなるとき

誰もが考えることだろうが、日銀のしらかわ総裁、後任が後白川だったら嫌だなあ。

ところで先日、久しぶりに、夫と車の試乗に出かけた。うちの車は古いので、買い替えの準備をしておかないといけない。

家を出る前にディーラーのアクセスマップを確認し、勝手知ったる市内なのですぐ分かるだろうと思っていたのだが、最初通ったときは分からなかった。看板やショールームらしき空間が見あたらないのである。

無いというと、うちの車にはナビが無い。
10年以上前に購入したとき、ナビは要らないと私が強固に主張した。それまで知らないところでも大都市でも、地図だけで平気だったので不要に思えた。何と言ってもあの画面が好きではない。

だが、この日ばかりは、「ナビがあればね」と口から出そうになった。

新しい車でもナビをつけるつもりがなくて、iPadなどで代用したいと思っているから、必死でこらえた。
なのに、そのiPadやモデム類を持ってきていないし、携帯電話も最小限機能の携帯で、地図は出せない。少々焦ったが、ショールームは無事見つかった。反対方向から行くと、看板が見えた。

着くと、営業の方がすぐ応対に出てきてくれたのが嬉しかった。うちのは古くてヨレっとした車なので、行く先々で、あまり相手をしてくれないのではないかと心配する。予約はしていなかったが、タイミングよく試乗できた。お目当ての車は割と重厚な車で、だんだん候補の車が大きくなってくる。あくまで、大衆車セグメント。


後部座席が広いのはいいが、全体に大きめの服を着ているような少しダボッとした印象を受ける。

一回り小さいスポーツタイプの車も見せてもらった。ジャストフィットというよりタイトかな。もう少し余裕が欲しいし、しおれかけの中高年の私達夫婦がセットで乗り降りすると、雰囲気が合わなくて車には気の毒な感じがする。

接客してくれた方は、大変感じがよくて、またメーカー自体も他と比べたら馴染みがあるほうなので、話がしやすかった。私のきょうだいが(赴任して)いる県で生産しているから、好調ぶりを聞いたことがある。


それにしても、ここ2年近く、ディーラーを数カ所回って営業の方とお話をしたが、みんな個性もそれぞれながら好感が持て、どの人からも買ってあげたいと思った。

このたび担当してくれた方は知性派という感じ。今はお若いが、数年経てばもっとそのメーカー車にぴったりなことだろう。今でも、十分だけれど。

ところで、私はたいした用もないのに、トイレを借りた。前に「アルミのゴミ箱」(10/1)というタイトルで、うちの車のディーラーでトイレに行った話を書いたが、やはり誘われるようにトイレに行ってしまった。
入ってみると驚いた。普通にしていたら普通のトイレなのに、個室に小さなキャビネットがあって、おもてなしめいたグッズがあれもこれもと飾ったり置かれていた。

うううう。一体変ちくりんなお皿の上に何を置いているのだろうか。アロマキャンドルかな。火気厳禁だから違うよね。小さなバスケットやら仰々しそうなものとか、手作り作品コーナーに来たみたいだ。

ここが広島本社のショールーム(のトイレ)だとは思えない、このがっくり感。

その点、うちの車のディーラー(のトイレ)は、よかった。

あの、何ともない普通の感じ、がいい。
でも悲しいかな、あそこは土日でもお客さんがほとんどいない。
その点、このメーカーさんは、次から次へとお客さんが来ていて活気がある。働いている方が幸せそうだ。一昨年寄った、車は売れているけれど、キツキツした感じだったところとも違う。

ふと、車より点検や故障したときにお世話になる店のことを考えてみる。うちの車のディーラーは、車が売れていないから、社員の方々はお元気がないけれど、
こうしてあちこち回ってみると、やっぱりあそこが一番いい。

と夫に話すと、

車にはトイレは積めないよ、と言われた。
別にトイレがいいわけではない、ただ、あの何でもない感じが好きなだけだ。そうそう、素っ気ないようでも、妙に雑誌類が充実していて、よそでは見かけないちょっと贅沢な感じがいいのだが、もうコスト削減で置いていないかもしれない。HPも趣味が悪くなっていた。

それにしても貧乏人には選択肢がない。お金持ちは自由に好きな車を買っている。失敗したら、買い直せばよいのだ。お金があるって何と自由なことだろう。


*現代ビジネス ポール・グルーグマンの「高所得者増税」論文を全面公開

「金持ちには応分の負担を、そして労働者には適切な賃金を」

*「中銀は選挙で選ばれた議会に服従させられるべき」  今日の覚書様



2013年1月21日月曜日

話がよく分からなくても面白いことと、よく分かって驚いたこと。

今日は、お天気が悪くなったが、嬉しいニュースがあった。
経団連が昨年末、春闘の方針案に「定期昇給の見直しを聖域にすべきではない」と盛り込んでいたのに、その文言を取り消したようである(1/18)。

私は、景気回復に水を差す経団連に腹が立っていた。いつも同じことを繰り返すようだが、可処分所得が減る一方で、生活は苦しい。給与が上がらなければ、何も買えないのだから、景気はよくならない。
経団連は、景気が回復しなければ安倍政権のせいにするのだろう。

さて、安倍内閣が誕生するまで、私は全然存じませんでしたが、浜田宏一先生はいいな。
きっとファンを増やしていらっしゃるだろう。

それより、デフレ大魔王のしらかわさんが、まだ総裁をやっていらっしゃることに驚いたが、浜田先生の教え子とは驚いた。みんなによく読まれている記事だけど、備忘録で。

現代ビジネス 浜田宏一「教え子だった白川方明日銀総裁はどこで道を誤ったのか」

ダイヤモンドオンライン 浜田宏一・内閣官房参与 確信インタビュー「アベノミクスがもたらす金融政策の大転換 インフレ目標と日銀法改正で日本経済を取り戻す」


「C先生のworld view」ブログのリンク先、「市況かぶ全力2階建」さん記事も面白い。
NHKの討論番組で浜田宏一先生が「野口悠紀夫先生は時代遅れ」と正面から叩き切りになられる



ところで、昨日は全国都道府県対抗男子駅伝があった。第2区で区間新記録を取った中学生(地元広島)が、インタビューされているのをたまたま聞いた。
何と素晴らしい受け答えだろうか。スポーツ選手は体だけでなく頭もよく回り、淀みなく感想や考えを話せる人が多く、いつも驚くのだが、まだ中学生なのに、過剰な敬語遣いもなく、自分のレース分析や後続ランナーへの期待を冷静に話していた。
細かい内容は覚えていない。ただ、非常にしっかりしていたので恐れ入った。

インタビューでは聞き手が、何度も内容がかぶるような質問の仕方をすることがよくあり、質問されている人が気の毒だと、呆れることが多い。今回そういうかぶりがあまりなかったとはいえ、その中学生の答え方はきれいだった。


*こんなブログに名前が出たら気の毒かもしれないと思って、お名前は出しませんでした。