2011年12月30日金曜日

手ぶらでは戻らない

ずいぶん前の話だが、繁華街の長い歩道が工事中だったときのこと。
狭くなった道幅のせいで、私は歩道の端から、とび職姿のお兄さん(若者の意味)の後ろについて、ずっと歩くことになった。工事のもう一方の端には3,4人の作業員のお兄さんたちが座っていて、休憩を取っていたように見えたのだが、私の前を歩いていたお兄さんがそばまで来ると、その一人が大声で怒鳴った。


「手ぶらで戻ってくるなよ」


先輩格のお兄さんに言われて、私の前を歩いていたお兄さんの、のんきな感じが吹き飛んだ。このお兄さんは、端っこの現場で指示された仕事を一人で済ませてきたのだろう。でも、作業が終わったら、気配り、目配りをして、何か片付けられるものや必要なものを見つけて、持ち帰るべきだった。


この時以来、私も家の中を行き来する度に、出来るだけ手ぶらにならないようにしている。だけど、反復横跳びで何でも手が届く家なので、そんな必要もあまりない。


私は手ぶらというか、手持ちぶさたで、人生を過ごしてきたような気もする。でも、今は何かしているふりをしなくて済んでいる。
大変幸せなことだと思う。




lenine
Hoje Eu Quero Sair Só acustico
 わたしは一人で出かけたい




2011年12月29日木曜日

二つの未来

テレビで映画「ゲット スマート」が放映されていたようで、
その映画関連で、いろいろ思い出しました。


関連と言っても、
私が「ゲット スマート」の前後に順番で見ていった映画のことで
それは次の通りなのですが、
最後二つの未来映画は、ちょうどTさんだったか、
BOBさんだったかのブログでご紹介されていたので、
楽しみにレンタルしに行ったような気がします。




まず、友人に勧められて
Little Miss Sunshineを見ました。
大好きな映画です。






おにいさん役ポール・ダノ出演の映画も見ましたが、
おじいちゃん役のアラン・アーキンとおじさん役のスティーヴ・カレルが
両方出ている映画が、
大好きなダンスシーン
アン・ハサウェイも綺麗で好き。





次にアラン・アーキン出演の古い映画
Gattaca(ガタカ)
近未来を描くSF映画です。
ジュード・ロウが出ていました。
遺伝子の優劣で「適正者」と「不適正者」に分けられる未来社会で、
主人公(イーサン・ホーク)は当然不適正者
私は視力が悪いから、こんな世界では真っ先に抹殺されるでしょう。



その次に見たのが
Idiocracy(邦題『26世紀青年』)
未来は馬鹿ばかり。

賢い人たちが結婚せず、子どもも残さない一方で、
馬鹿な人たちは、子だくさんで子孫を増やしたため、
500年後には馬鹿ばかり残るという設定。
インフラが十分に機能しているのが変でしたが。
適当に見ました。



さて、遺伝とか家系の点から、我が身と夫を振り返りますと、
先祖、両親に比べて
人間の器が
格段に小さくなっています。
それでもまだ夫は、しっかりしています。



Tさん<T先生=T閣下ブログ、BOBさんについては、また後日。
いつも有り難く拝見しています。

2011年12月28日水曜日

Tous les Matins du Mond

映画「めぐり逢う朝(Tous les Matins du Mond)」のDVDが再販されていたようだ。17~18世紀フランスの作曲家であり、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者である、サント=コロンブとマラン・マレの物語である。
映画を見たいと思ったときは、中古のDVDが高すぎて買えず、まずサントラを買った。このアルバムは、ほとんど曲をスキップせずに、一枚丸ごとに近く聞ける愛聴盤で、音楽監督と演奏はJordi Savall。
結局、映画は、どうにかこうにかして見たのだが、もう一度ゆっくりと見たいというよりは、断片をつなぎ合わせておくだけでいいかな、と思う。サントラでかなり堪能できる。


もちろん、美しい映像の映画で、押しつけがましい台詞はなかったように思う。忠実な時代考証も面白くて、最初の方は食い入るように見た。なかでも、みんなの衣装が、洗濯したてのような真っ白い衿を付けているのが印象的だった。衿だけは頻繁に洗えそうである。


だが、その時代考証があだとなっているのは、青年マラン・マレが宮廷音楽家となって出世をし、壮年期・老年期になると、見事な「(容姿の)変態ぶり」に、全く楽しめなかったことだ。ドパルデュー父子が交代して演じているのだけど、誰もが、あの「aged Marais」(YouTubeコメント欄にあった)にはがっくりしてしまうだろう。再販される前のDVDは3,4万とふっかけていたが、再販価格は3800円くらいで、この落差以上のものがある。


それに、サント=コロンブの姉娘が、不憫でならない。亡き母は、サント=コロンブの思い出の中で、いつまでも瑞々しく美しい。コロンブは頬に涙を伝わらせながら、妻(の亡霊)を前に弾いている。静謐と陰影に重点を置いたという映像で描き出される。
娘たちは昼間の世界にいた。池での水遊びや明るい笑顔。だが、マレが宮廷に出入りしだした頃、姉娘は変わらずに簡素な家で家事をし、畑を耕している。マレとは一緒になれずに病気になり、かさかさと干からびていく。大きくて重たい寝台。乾いてかたかたと鳴り出しそうな家具調度。色のない部屋。父親コロンブの艶やかに光るヴィオールと比べて、何と素っ気ないことか。


wikiによれば、コロンブは愛娘二人と自宅で音楽会を催していたというので、姉娘は不幸ではなかったと思う。


Tous les Matins du Mond より


「Improvisations sur les folies d'Espagne」
Marin Marais


「L'arabesque」
Marin Marais


「Marche pour la ceremonie des Turcs」
トルコの儀式のためのマーチ
Jean Baptiste Lully

 

死ぬ間際、横で弾き始めるマレに、どのように弾くべきか伝えていました。
二言三言で。楽譜に付いている速度記号のように。
La Reveuse


再び「Marche pour la ceremonie des Turcs」
映画とは関係ありません。
演奏 Orquesta Barroca Eutherpe


2011年12月25日日曜日

ほんとは呪文も要らないのかも

「近場の異次元」(12/21の記事)であるお風呂の中で、いつも取るに足りないことを考えている。小さい頃から考えてきたことを焼き直しているだけで、それはもう進歩がない。時間が止まっている。時間が止まっているのではなく、私の身にまとう空気感が、歩くタイムカプセルみたいだ。


さて、時間の停止というと、アメリカのテレビドラマ「奥様は魔女」のサマンサを思い出す。何か大変なことが起きると、サマンサは時間をちょっと止めて、周囲の人たちが静止している間に、状況を都合よく描き換えている。
もし、サマンサのような魔法使いが世界のどこかにいて、私が時間を止められているほうの立場だとしよう。私のこの一瞬一瞬は、魔法使いが止めている時間の連続であるかもしれない。数秒に感じているのが、数分、数時間に値することかもしれない。時間というのも当てにならない経験のような気がする。


ところで、サマンサたちは、杖が無くても呪文を大して唱えなくても、瞬間移動も出来れば時間を止めることも出来る。初めてハリー・ポッターを読んだとき、変な気がしたのは、その杖のせいだと気付いた。
杖を買いに行くところからして、その必要性を忘れていた。ハリポタでは杖と呪文がなければ、魔法は使えない。料理は杖を振り振り一から作っていて、テーブルにいきなりは並べられないし、その場で姿を消すことも違う場所への移動も大げさな感じがする。一体これが魔法使いなのかと、まどろこしいほどに思えた。
それに比べて、「奥様は魔女」は何とアメリカ的なことだろうか。大概のことは、頭に描いた瞬間、たちどころに意思通りにやってのけるのである。


サマンサの動画です。短いのを選んでみました。
下のとは違う話ですが、昔、再放送を見ていたときに
サマンサと母のエンドラが、ダーリンの顔をいじるシーンがありました。
目鼻立ちをちょっとずつ変えて、「ハンサム過ぎない?」と二人で笑っていました。



2011年12月24日土曜日

単純な備忘録 Young Frankenstein,Tom Cruise,Peter Gabriel

備忘録なので、どんどんアップしよう。特殊メイクに関係なく楽しかったもの。
 
メル・ブルックスの「Young Frankenstein」より
大好きな映画です。


「The Addams family 」


Tom Cruiseのダンス


Peter GabrielのSledgehammer




再び「Young Frankenstein」
ドクター・フランケンシュタインと従僕アイゴールの会話
脳の移植手術を巡り、脳を用意したアイゴールに
「Who's brain was it?」
Abby,someone.  .....Abby normal」



「Young Frankenstein」のテーマで
バイオリンの短い曲「Transylvanian Lullaby」があります。
映画の動画ではありませんが、なかなか楽しく演じていらっしゃいます。




2011年12月23日金曜日

煮物

夫が煮物を作りました。
サラダもそうだった。



「Vin Diesel(The Pacifier)」のRodriguez

そしてRodriguez 。


「ワイルド・スピードMEGA MAX」シリーズのヴィン・ディーゼルが主演しているディズニー映画がある。「キャプテン・ウルフ(The Pacifier)2005」。海軍特殊部隊のエリート軍人ウルフが任務として、亡きプラマー教授の家族を守るために子どもたちの世話をすることになる話。ディズニー公認らしきYouTubeの動画で全編見ることが出来たのだが、繰り返し見てしまい、レンタルまでした。
下の動画の初めの方に、ウルフ大佐役のヴィン・ディーゼルが、二女のルルに寝る前の昔話をするシーンがある。




子どもに話して聞かせている昔話なのに、何と言っているのかわからない。
「昔々、あるところに」で始まり、「妖精の一家が、ある日魔法の森へ行って、秘密の・・・・・・溜息・・・・・・・ロドリゲス、そして溜息」で、終わってしまうようだ。このあっという間に完結する話って何だろう。
親切なことにYouTubeのコメント欄に、この物語を載せてくれていた人がいた。


Once upon a time there was a family...Of Elves. And one day the little Elf Family went into...the magic forest to find a secret ....Gnome....facility. Where the gnomes were turning mushrooms into...Uranium. So three Elves laid down heavy suppressive fire on the gnomes. While the others,maneuvered around to the right flank, finishing off anything left alive. *sigh* And not one of the elves were left behind that day. We got them all. Even the teeniest...littlest Elf of all, Rodrigues.  *sigh*  

その人は、主語などを書き間違えていて(上記のは訂正済み)、読んでいる途中で私は混乱してしまった。Elves(妖精たち)とgnoms(子鬼たち)はどうなったのかわからない。否定語がわからない。それで、映画をレンタルして全ては解決したのだが、


上の話を読んでいて参ったのは、gnomsが森の秘密基地でやっていたことである。


Where the gnomes were turning mushrooms into...Uranium.


私は夏の間、プロコフィエフの「毒キノコの話」続編を勝手に書いてみていたのだが、それは、ベニテングタケの国が石油や天然ガス、ウランなどの地下資源を利用して大国となり、入出国カウンターではルーブルをドルに替える話にしていた。だけど、もうこの一文を聞いた(読んだ)からには、何の意味があるだろう。ただのキノコだ。シチュエーションに一行で負けてしまった。それに、1分ちょっとで完結する物語をどうやったら書けるのだろう。
「長靴をはいた猫」「戦争に行くキノコ」に続いて、これが決定打となり、私は、続編を書くのは止めにした。


次の二つ目の動画は、このヴィン・ディーゼルの物語だけを、YouTubeの利用規約に則り、著作権を侵害しないように、うまくカットして編集している。
Gnomesの秘密基地を攻撃したElf一家は、その日は皆、生還できた。ウルフ大佐は自分が率いてきた部隊のことを思い出したのか、感慨深げに小さなぬいぐるみを手に取り、安堵の溜息をつく。
一番若くて小さなRodriguezでさえ、も?




Once upon a time there was a family...Of Elves. And one day the little Elf Family went into...the magic forest to find a secret ....Gnome....facility. Where the gnomes were turning mushrooms into...Uranium. So three Elves laid down heavy suppressive fire on the gnomes. While the others,maneuvered around to the right flank, finishing off anything left alive. *sigh* and not one of the elves were left behind that day. We got'em all. Even the teeniest...littlest Elf of all, Rodrigues.  *sigh*  


............Rodriguez,where is Rodriguez?