2012年2月5日日曜日

リストのSancta Dorothea

続いて、ベネディクト16世方式で思い出すのは、ドロテアという名前だ。
リストのSancta Dorotheaという曲があって、聖ドロテアは何者かと検索したときに、


「ドロテア」という人名は、「doron(贈り物)」と「theos(神)」という意味を持つギリシア語名「Dorotheus(ドロテウス)」の女性形。英語名なら「ドロシー」になる。もちろん、ドロテアという名前の聖人もいて、四世紀の殉教者、聖ドロテア(ドーロテア、もしくはドロテーア)といいます。引用元デジタル・クワルナフさん(top) の2007年11月26日の記事内→★


と知った。オズの魔法使いのドロシーはドロテアだったのかと驚いた。
そうそう、チョコレートはテオブロマ=神様の食べ物だそうで、なるほどテオは神の意である。

聖ドロテアはこんなかた。絵が美しい。→★Megurigami Nikkiさん2006年10月28日の記事


リストのこの曲は清らかで美しく優しい。殉死するドロテアの運命も暗示する。
私は、自分でも弾ける短くて、さらっと綺麗な曲を探していて、フランツリストの回想さん」の紹介記事に、この曲が「神秘的で美しい、短いが繊細で音の膨らみがある」と言われているのに惹かれて、楽譜と音源を探した。


楽譜は無料楽譜サイトIMSLPからダウンロードしたが、後で、全音楽譜ロマン期名曲集下巻に編纂されているのがわかった。
いつも、素人の手探りの中から偶然、よい曲を見つけたと喜ぶのだが、既にずっと前から楽譜があるのを知って、みみっちくも自分だけのものではなかったと、「減り」を感じることがある。最初からそういった名曲集から探せば楽でよかったかなとも思う。でも、ネットならではの出会いがあるから楽しい。


Franz Liszt
Sancta Dorothea
S.187(1877)



この曲を練習していたときは、動画がほとんどなくて、
かなりゆったりとしたテンポで弾く、
Alvaro Ordonezさんの動画 が印象的でした。


*上記Megurigami Nikkiさんのサイトに、教皇名ベネディクトの元となったヌルシアのベネディクトゥスが設立したモンテ・カッシーノ修道院の記事(2006.6.10)があります。
*「フランツ・リストの回想」さんのページは、トップページのサイドバーから『ピアノ独奏曲』を開いて、VOL.7 <詩的で宗教的な調べ>に進みます。
*2月6日は聖ドロテアの日。